2025年度の日本の健康食品・サプリメント市場規模は1兆1,763億円と推計され、前年の1兆2,382億円から約619億円減少しました。利用者数も4,678万人で前年比2.2%減、1人当たり平均購入金額は25,143円と2.8%減少しており、市場全体の縮小傾向が数字ではっきり表れています。

性年代別では、男性利用者が前年比1.9%減、女性が2.5%減となり、とくに男性70代で6.5%、女性70代で6.2%、女性40代で4.1%と落ち込みが大きくなっています。健康目的別にみると、美肌・肌ケア向けが最大市場で、次いで健康維持・増進、栄養バランス、目の健康、関節の健康、疲労回復が続きますが、いずれも前年から縮小しており、コロナ禍後の需要一巡がうかがえます。

一方で海外産商品の動向では、原産国別の利用意向でアメリカ3.9%、韓国2.5%、ドイツ2.0%、中国1.0%となり、韓国の伸びが注目されています。韓国産への利用意向者のうち10〜20代が占める割合は43%と高く、アメリカ産の20%と比べても若年シフトが際立ちます。さらに韓国製品へのイメージとして「効果が高そう」26.5%、「流行している」24.5%、「話題性がある」23.4%が上位に挙がり、韓国コスメなどと同様に「ブーム+機能性」への期待が背景にあると考えられます。

大規模調査をもとにした今回のレポートは、市場規模推計や利用者分析を通じて、企業のマーケティングや商品開発に活用される見込みです。韓国発サプリ人気が一過性の流行にとどまるのか、若年層から中高年層へと定着していくのかによって、日本の健康食品市場の構造変化が今後数年で大きく変わる可能性があります。

【レポート情報】

レポート名 健食サプリ・ヘルスケアフーズレポート2025

価格 一式45万円(税抜)、オプションデータベース200万円

source: PR TIMES

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